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セラミドって飲んだ方がいいのか、塗った方がいいのか?

セラミドが注目を浴びた一つの原因は、Journal of Allegy and Clinical Immunology(アレルギーと 免疫医療ジャーナル)で、2006年にアトピーはアレルギーではないという研究結果が発表されたことが大きいようです。
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セラミドの働き

メルボルンにある小児科の医師ジョン・スウ医師によると、アトピー性皮膚炎の主要因は、特定の抗原に対するアレルギーでなく、”皮膚バリア上にできた小さなひび割れなどの欠陥”からきているというのです。
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、薄く、炎症をおこしやすい傾向にあります。

さらに突き詰めると、アトピーの方の皮膚は、細胞間脂質に多く存在する セラミド1(アシルセラミド)の量が正常人の約1/10と少ないので、皮膚のバリア機能が低下します。またセラミド2~6の量も正常人の1/2~1/3であるため、水分を保持する能力が低下しています。

セラミドを大まかに解釈するなら、バリア機能を司るのが、セラミド1、保湿機能に役立つのがセラミド2~6になります。
このようなことから、保湿のためのセラミド配合クリームが登場しました。

 

セラミドを体内から取り込むのは、当初難しかった

ただ、セラミドそのものは、皮膚の内側にできるものですので、クリームだけでは補い切れずに、体の中から補うことも必要と言われ始めました。
セラミドを口から飲んだ場合、セラミドが腸で吸収される前に、消化酵素で飲んだセラミドは分解されてセラミドの原型をとどめていないことがわかりました。セラミドサプリが出始めた当初は、消化過程でセラミドが分解されるので、無意味というのが常識の時代がありました。

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次に、再度セラミドを体内で作り直すためには、ビタミンB6とマンガンが必要となることが判明しました。

 

日本製粉の研究結果

さらに、2008年に日本製粉㈱が、トウモロコシから抽出したグルコシルセラミドを、経口摂取することにより皮膚の保湿効果を高めることに有用であると発表しました。
この研究では、経口摂取したセラミドが、従来実験で使用した量1日2mgよりもさらに多い量1日10mgで効果があると発表されています。

日本製粉㈱は、米から抽出したセラミドでも同様の保湿効果を確認し、2006年9月に日本油化学会年会でオレオマテリアル賞を受賞しています。

この研究成果により、美容効果、乾燥による肌の痒みやアトピ-性皮膚炎患者の保湿効果が、セラミドサプリによって改善する方向へと向かっていったのです。
大切なことは、セラミドを塗るケアを並行して行うことで効果が現れるということです。

 

直ぐに効果が実感できるのは、直接塗る方だと思う

経口摂取の場合は、摂取したセラミドが体のどこに行くのかわかりませんし、自分にとって気になる部分を改善してくれるわけではありません。体全体に分散してしまうのです。
特に、美肌を目的とされる方にとっては・・・
やはり、潤って欲しい気になる部分をケアするには、直接塗る方法が一番です。

自分にとって気になる部位、たとえば顔のしわ、たるみ、乾燥に直接、ローションや美容液を皮膚の上から塗布することで、セラミドは瞬時に角質層へ浸潤します。

話がぐるぐる回ってしまいましたが、塗るのも飲むのもセラミドは、効果があることが今では分かっていますので、どんどんケアに取り入れていかれてOKのようです。

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