皮膚には外部から細菌などの侵入を防ぐという大きな役割があります。これをバリア機能と言いますが、バリア機能を担っているのが角質細胞です。角質細胞は幾重にも重なって体内の水分を守り、外部からの菌などの侵入を防いでいるのですが、このとき角質細胞同士の隙間を埋めているのが、角質間脂質であり、セラミドとはこの細胞間脂質の主成分のことなのです。
セラミドは、肌の水分が逃げないようにする働きを持っています。
冬は誰しも乾燥により、セラミドが減ります。また、細胞分裂の時に肌の中で作られるセラミドは成長ホルモンと最も関係があります。成長ホルモンの分泌が減ると、セラミドも減少するといわれています。成長ホルモンは、青年期までの人間の体をつくるホルモンで年齢とともに減少していきますが、成長ホルモンの減少を抑えるには、よい睡眠が一番です。規則正しい睡眠で、ホルモンの正常な分泌を促すことを意識する必要があるようです。
セラミドは保湿効果に優れており、肌を乾燥から守るという働き以外に、乾燥肌の改善、ダニやほこりをガードしアトピー性皮膚炎の改善、メラニンの生成を抑制、シミの原因の紫外線からの保護といった、外部の刺激から守る働きがあります。
セラミド化粧品の種類としては化粧水・乳液・美容液・クリーム・石けんなどがあります。さらにセラミドの原液を一緒に使うとバリア効果がより一層高まります。
また、肌の弱い方は、サプリメントで体の内側から補給するという方法もあります。
セラミドの原料は、さまざまで、馬などの動物由来のものから植物材料を用いた合成品まであるようです。
意外なところでは、こんにゃく芋にも多くのセラミドが含まれていて、こんにゃくを油で炒めると、セラミドが吸収されやすいのです。
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