皮膚の水分を保つセラミドは、角質細胞脂質の主成分であると言われていますが、その種類は人間の体の部位によって異なり、分類されている数も多いです。
セラミドの減少が、加齢に伴うしわ、ドライスキンの原因となっていることと、アトピー性皮膚炎を患っている方もセラミドの減少が原因という説もあり、セラミドに対する各機関での研究も熱心に続けられています。
次々に出されるコスメメーカーからの、セラミド配合のスキンケア製品のサイトに書かれているセラミドは、牛・豚・羊・米・大豆・小麦・とうもろこし・ほうれん草・こんにゃく…と様々です。
かつては主に、セラミドは牛脳から取得したセラミドや化学合成品が利用されていましたが、牛はBSEの問題、化学合成品は安全性の問題が話題に上がり、これらは影が薄くなりつつあります。
セラミドの種類の分類方法を、ご存知ですか?
セラミドの種類は、数字で表されています。当初は、1~7までとされていましたが、分析技術が向上するにつれ7,8,9と見つかっているようです。
特にセラミド1、3、6の減少は、皮膚乾燥(ドラ イスキン)、角化症、魚鱗鮮、アトピー性皮膚炎などの原因となり、皮膚を過敏にすると言われています。
また、セラミド3と6は加齢とともに皮膚中のセラミド量が減少することも報告されています。最新のデータによると、50代のセラミド含有量は20代に比べると半分以下という報告があります。
ちなみに髪の毛はセラミド2(88%)とセラミド5(12%)の比率で存在し、肌はセラミド2と3の混合となります。
多くのサイトでは、数字による分類方法を記載していますが、さらに細かくセラミドの種類を分類することが可能になりました。
それは、セラミドを構成する脂肪酸とスフィンゴイドの組み合わせによって、種類が決められているようです。
・脂肪酸 ・・・ 3種類
・スフィンゴイド ・・・ 4種類
これらすべての組み合わせは理論上12種類ですが、人の角質層では11種類見つかっているそうです。
まだ、セラミドの種類を番号で記載しているサイトは多いものの、脂肪酸とスフィンゴイドの組み合わせと、構成比によってセラミドを選択するようになるかもしれません。
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