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コラーゲンを摂取しても効果がないとする説について、調べてみました。
かなり昔2008年の読売ウィークリー『300億円「コラーゲン市場」のウラ 』という記事で、
食べたコラーゲンがそのまま、体内におけるコラーゲンになるわけでないと書かれています。
これは、肉を食べてもそのまま体の筋肉にならないのと同じです。
コラーゲンの分子は3本の線維が絡まった形をしています。料理等でコラーゲンを加熱すると、
この3本の繊維はほどけます。1本の線維は約1,000個のアミノ酸がつながってできていて、
胃と腸でこのアミノ酸がバラバラになるからです。
様々な細胞が、分解されたアミノ酸やペプチドから作られますが、
コラーゲンが作りだされるという保証はありません。
コラーゲンを摂取しても、肌のコラーゲンではなく骨のコラーゲンになったり、
運動のためのエネルギーになったり、他のたんぱく質として作り替えられています。
コラーゲンを食べれば、コラーゲンになるわけではないのです。
さらに健康食品が提供しているペプチドについても、たんぱく質を分解しただけ
小さくなっただけの話で、同じことが言えます。
 
ただ、記事の最後には、、コラーゲンペプチドには、
コラーゲンを生成するための『生理活性化機能』が、あるらしい書かれていました。
この生理活性化機能が、どうやら今日多くの女性を喜ばせた秘密のなのです。
そして、2009年に京都府立大などのグループにより、コラーゲンの分解物のペプチドが
皮膚の傷の修復を助けるメカニズムを解明しました。
このメカニズムは、米国化学会の学術誌「食品と農芸化学誌」の2009年第2号に掲載されています。
上記したとおり、分解されたアミノ酸が、肌に良いコラーゲンになるのかどうかは、不明でした。
このグループのメンバーである佐藤健司教授(食品機能学)らは、
人の実験でブタや魚のコラーゲンを食べると、
コラーゲンに多いアミノ酸の成分が、血中に長時間にわたって増えることを突き止めました。
このペプチドの働きを、マウスの皮膚細胞で調べたところ、
ペプチドが再びコラーゲンになるのではなく、コラーゲンを作って傷を修復している皮膚が、
ペプチドを呼び寄せていることが分かったのです。
佐藤教授は、コラーゲンの摂取により血圧を降下させたり、
骨密度低下を抑えることも報告し、それを実証するために研究を続けています。
つまり、ブタや魚のコラーゲンを食べると、体内で分解されたペプチドが、
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった皮膚の真皮の成分を作り出す細胞から、
引き寄せられていくようですね。
また、コラーゲンは、風邪を引きにくくなったり、癌の発生の予防にも
なるという研究もされています。
コラーゲンのガンの抑制効果の第一人者である榎木義祐医学博士は、
コラーゲンは、動物によってアミノ酸の構成が少し違いますが、ガンに効果があるのは、
人間のコラーゲンでなく、豚皮のコラーゲンだということでした。
榎木義祐医学博士に訊く~コラーゲンの効果~
http://www.ps-corp.co.jp/column/collagen/n015.html

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