『肌の状態を健全は状態に保つために、一番大切なスキンケアは?』の問いかけに、多くの女性は洗顔と答えます。正解ですが、洗顔につかう洗顔料には、あまり頓着しない方も多いようです。
顔の汚れは、メイクアップや皮脂、汗、古い角質、ほこり、細菌、大気汚染などですが、クレンジングに求めるものは、メイクアップの汚れです。わざわざ、顔のほこりをとるためにクレンジングを使用する人はいないでしょう。
クレンジングにも作る側の様々な思惑があり、正直のところ一長一短という感じです。
クレンジングは、テクスチャや形状によって、分類されていますので、それぞれの特徴をみてみましょう。
【オイルクレンジング】
洗い流しタイプが多く、濃いメイクを素早く落としたい方向きです。
全体の9割近くが油分であるため、界面活性剤の使用を心配する方も多いようです。
油分が多い方が、メイクは落ちやすいですからね。
界面活性剤が多いということからでしょうか、肌にかかる負担を問題にすることが多いようですが、メイクをとりきれないままの状態でいるよりは、短時間で一度に落とせるクレンジングの方が有効であるとも言えます。
落とし切れずに、ゴシゴシ洗いをしたり、W洗顔を繰り返すとかえって肌荒れを、起こすからです。
【クリームクレンジング】
オイルに比べて、メイクが馴染むまでに時間がかかります。
オイルタイムのものより水分が多いので、使用感がマイルドです。
保湿を重点においているということが、人気の秘密のようです。
刺激が比較的少ないということから、敏感肌と刺激の弱い方もクリームクレンジングを使用しています。佐伯チズさんも、このタイプがお好きなようですね。
乳液やクリームの乳化目的のために界面活性剤を、オイルクレンジング同様、含んでいます。メイクを落とす能力は、一概には言えませんが、オイルクレンジングより劣ると言われています。
ただ、クリームがメイクになじむ時間を肌を強くこすらず、丁寧にメイクオフを行えば問題がありません。
ふき取りタイプと洗い流しタイプの両方があります。
拭き取りタイプの場合は、後に石鹸で洗顔したとしても、肌にクリームが残るのでにきび(ニキビ)肌の人には避けた方がいいでしょう。
ニキビが炎症を起こしたり、悪化しやすくなります。くれぐれも、強く擦らないようにしてください。
【ジェルクレンジング】
ポリマーでメイクを絡めとるものが多いです。
洗浄力もそれ程強くないものが多く、ナチュラルメイクの方が、利用しています。
ただ、最近ではオイルクレンジングをジェルタイプに仕上げたものもあり、濃いメイクの方も使っていることがあります。
使用感がサッパリで、洗い上がりもサラッとしているために、使い心地を重視する方には人気です。
【ローションタイプ】
コットンに液状のクレンジング剤を含ませ、メイク汚れを拭き取るタイプです。
メイクは基本、親油性なので水には溶けませんが、両親媒性のアルコール(エタノールなど)を多めに加えると溶けるようになります。
その特性を利用して、メイク汚れを落とすことが可能となっています。
水を使わなくて良いので手軽ですが、アルコールが多めなので若干刺激が強く、肌質によっては肌荒れを起こす可能性があります。
アルコールの合わない方は、乾燥したり、赤くなったりします。
コットンで、強く擦らないように注意が必要です。
【シートタイプ】
ローションタイプをあらかじめコットンに含ませてあるものです。
ふくだけコットンとかが、ここに当てはまります。
【洗顔料タイプ】
洗顔と同時にクレンジングが出来るというもの。クレンジングフォームや、ジェル状の物などがあります。
あまり濃い目のメイクは落とせません。落とせる商品もありますが、刺激が強く乾燥しやすいようです。
洗顔料タイプはどちらかというと、メイク落としというより、皮脂や毛穴の汚れを落とす、といった使い方をしています。
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