広告 

 50代に入ると、更年期の影響で肌が不安定になることがあります。今まで使っていた化粧品が合わなくなる、かさかさする、かゆくなるなど、症状は人によって様々ですが、肌が急に弱くなって、自分の肌ではなくなったように感じる人もいます。
 ホルモンのバランスが変化したことが大きな原因で、ホルモンの急激な変化に肌がついていけないということが原因なのです。
 老化防止を防止するという点から、最近2つのキーワードを聞きます。一つは活性酸素(フリーラジカル)、もう一つは糖化です。
 肌の老化は、活性酸素(フリーラジカル)により細胞がさびて、ハリや弾力を失いシワやたるみなどにつながります。一度、さびてしまった細胞は二度と元にはもどりません。いかに肌さびを抑え肌全体の機能を活性化するかのみに、注目されていました。
 一方、アンチエイジングがもてはやされている今日、若さの鍵を握るたんぱく質ケア「糖化」という現象が、重要なファクターの一つであること言われ始めています。
 年齢に連れて活性酸素が活発になり、細胞を破壊していくために『肌さび』は、おきます。活性酸素は身体の中で自然に作られます。ものを食べ呼吸をしているだけで、既に活性酸素は作られ老化が進んでいるのです。さらに、外的要因に、タバコ・農薬・アルコール・紫外線・アスベスト・オゾンなどが加われば、どんどん体は酸素を取り込んでいき老化しているのです。
 活性酸素を攻撃する、抗酸化物質も体内にあります。若い身体は沢山の抗酸化物質を作ることができる為、被害は少ないのですが、年齢に従い身を守る力は衰えるので、抗酸化物質の豊富な食品を摂ったり、サプリメントで補ったりすることが必要になります。
 さて、「糖化」とは、たんぱく質と糖が結びついて起きる現象です。「たんぱく質と糖が結びつくという意味は、肌のハリを保っているコラーゲン繊維の構造を、破壊されていくということを意味しています。
 糖化によりできる老化物質(老廃物)が、皮膚の細胞に溜まり、くすみや黒ずみの原因となって肌の透明感は失います。肌の内部では、真皮のコラーゲンたんぱくやケラスチンファイバーなどのたんぱく質が破壊され、糖化してしまって、『コゲた状態になる』なります。そして、たんぱく質同士が固まって弾力がなくなり、ハリも失われてしまうというわけです。
 しかも、この肌の焦げは、一度作られると加齢と共に分解されにくくなります。
 一度、焦がしてしまった鍋の焦げは、根気よくたわしをかければ何とかなります。しかし、お肌の場合は・・・・駄目です。
 糖化を、単なる肌の焦げ(AGEsという)と軽く見てはいけません。溜まりに溜まった肌の焦げは、糖尿病や、アルツハイマー病や腎不全なども引き起こしやすいのです。目の水晶体のたんぱく質がダメージを受けると白内障になりやすくなります。
 糖化を防ぐ方法としては、「急激に血糖値が上がるような食材に気をつける」、「ゆっくりよくかんで食べる」「食事の時間は、就寝まで2-3時間はあける」、「焦げたものを(なるべく)食べない」ということです。
 野菜や海藻、たんぱく質などを食べてから 最後に炭水化物を食べると、急に血糖値が上がりづらくなると言われています。勿論、甘いものばかり食べるなんてもっての外です。
 肌を構成しているのは、7割はコラーゲン、つまりはたんぱく質ですので、糖をふんだんに摂取するということは、糖化を促進しているようなものなのです。
 もうひとつ、糖化を防ぐ有効な方法は、生活に運動を取り込むということです。少なくともストレッチは、毎日行うことが大切です。
 運動することで、基礎代謝が上がれば太りにくい身体になれます。成長ホルモン、女性ホルモンの分泌も促されますし、沈みがちな更年期のストレス発散にもなります。
 従来の紫外線ケアや保湿のケア、女性ホルモンの促進や補強も勿論ですが、抗糖化物質を配合したスキンケア製品の取り込みも、バランスを考えて取り入れていきましょう。
 ここで、今一度自分の肌の状態や、体質などを充分に考慮して、生活習慣の見直しも行った後、必要なスキンケアを決めていくという方法がいいかもしれません。
 最初に戻りますが、この時期のお肌は、既に抵抗力がなく弱いので敏感肌用を取り入れるなどして、いたわってあげることも大切となります。

スポンサードリンク