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 若くして夫を亡くし、文字通り女で一つで子供を育てている魔女に襲った病気に、一瞬胸が詰まりましたね。夫を亡くし、悲しみに暮れていた残された子供に笑顔でいるようにと、いった魔女の言葉が、自分自身を励ます結果になるのです。
 魔女が46歳の時、腰や首筋に電流が走るような激痛に悩まされました。その痛みの箇所は、18箇所だそうです。痛みは、体に触れられただけでも、ガラスの破片でえぐられるような痛みです。
 『線維筋痛症』。
 原因不明の激痛で、耐えず顔を歪ませていた魔女の顔は血流が無くなり、表情筋が衰え、ホウレイ線も目立たなくなり、しわだらけの顔になったそうです。
 やがて激痛は心まで蝕まれ、正常な判断力さえ失っていた魔女は、長男がお付き合いしていた彼女に「出ていけ」と叫んでしましました。
 激しく後悔した魔女は、次男に促され長男が小学校の時に書いた作文を読みます。
 どんなに辛くても『笑顔』でいるようにという自分自身の言葉を思い出します。
 激痛の中、魔女が鏡に向かって笑顔を作り続けることによって、体の中の医者が動き始めたように回復に向かったといいます。昔から、笑いは百薬の長と言いますが、顔面フィードバック効果は本当のことのようです。
 笑顔を作りづつけて、4年ぶりに看護師の仕事に復帰して、長男の彼女に間違えるほど若返りました。
 魔女の名前は、南幸子さん(51歳)。本当に綺麗。

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