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60代以降になると、皮脂も水分も減り、かなり乾燥が強くなってきます。

原因は、肌のうるおいの機能を司っている角質層のセラミド、皮膚の土台となる膠原線維(こうげんせんい)のコラーゲン、弾力線維のヒアルロン酸等が、年齢とともに減少してきているからです。

新陳代謝も衰えてきます。
そのために、肌が生まれ変わる周期であるターンオーバが、20歳代では28日、40歳代だと50日~60日、60歳代だと70日~80日で2カ月以上もかかっているのです。ゆっくりの肌の再生ですので、大切に付き合っていきたいですね。

肌を乾燥から守るために、お風呂は熱い湯や長風呂を避け、石鹸も敏感肌用のものにし、こするタオルも刺激の少ないものを選ぶことが必要です。乾燥肌用の入浴剤や、風呂上がりに保湿剤を塗るといいです。

保湿剤は、尿素やヒアルロン酸を含む乳液やクリームが効果的です。かゆみがあるようでしたら、医師の診断を受け、軟膏を処方してもらってください。

暖房器具を使用して部屋を暖める場合は、加湿器を入れたり窓を開けて外気を取り込むなど、気を配る必要があります。冷え性の人は、電気毛布などを好みますが、肌のためにはあまりよくありません。どうしても、手足が冷えて眠れない場合は、湯たんぽの使用が望ましいです。

そういえば、海底火山から生まれた遠赤外線天然鉱石、オーラストーンという温熱効果に注目されています。

乾燥肌は外から乾燥を防ぎ保湿を行うことも必要ですが、体の中から水分の放出をブロックするように食生活を見直すことも大切です。
辛いもの、香辛料が沢山入った刺激のあるものは避けます。油っぽい食べ物ばかりとっていると、皮脂の分泌を促進します。ビタミンB群が不足すると、代謝が悪くなります

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高齢者になると胃腸の働きが衰え、消化能力が落ちるので栄養が十分とれず、皮膚にも栄養が行き渡らず、乾燥しやすくなりますので、消化の良いものを選んでください。

昔ながらの日本人が食べる、ご飯と野菜、海草などが、乾燥肌には有効です。無理に乳製品をとらなくても、納豆やみそなどの乳酸菌が入っていますので、これらのものを摂取すれば腸内環境は整いますし、日本人の体に合っています。

冬の野菜、ごぼうや里芋などの根類は、体を温めますし、肌の乾燥を防いでくれます。ブロッコリーや菜の花は、乾燥肌に良いベーターカロチンやビタミンCなどが豊富に含まれています。菜の花にはビタミンB2やB6も含まれていますね。

肌ストレスから少し脱線はしますが、60歳くらいから、骨粗しょう症や体の節々が痛くなるといった症状に悩まされます。
骨粗しょう症は、女性ホルモンの分泌の低下が原因です。体の節々が痛くなるのは、細胞間に広がっている人体の潤滑油ともいえるネバネバ物質が少なくなるからです。このネバネバ成分をコンドロイチンと言いますが、20歳の頃の半分になっています。

骨粗しょう症はカルシウムを補うことが必要ですので、小魚・ひじき・牛乳をとるといいですし、味噌汁などにスキムミルクを入れると効果的であると言われています。骨粗しょう症を直す薬も登場しています。気になるようでしたら、利用してみてもいいと思います。

コンドロイチンは、不足すると毛様体筋の機能が衰えて眼精疲労や視力低下、老眼や白内障を引き起こす原因となります。まだまだ、アクティブに活躍したい年齢です。グルコサミンとセットでサプリメントがありますが、意識して摂取するのも手かもしれません。

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