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 年齢ごとに考えられる肌トラブルを挙げていくと、避けて通れない代謝の問題。でも、エストロゲンなどと違って個人差が大きいためにそれほど明確には、語られていないようです。
 そもそも、代謝という言葉そのものが曖昧で、多くの人は、ただなんとなく使っているようです。代謝は大きく分けて4つあります。
 ①新陳代謝
 ②基礎代謝
 ③水分代謝
 ④糖質代謝
 このうち、肌の美容に関係するのは新陳代謝で、ダイエットに関係するのは基礎代謝と水分代謝です。さらに年齢と密接に関係しているのは、新陳代謝と基礎代謝となります。
 新陳代謝とは、古い皮膚の変わりに新しい皮膚が生まれる現象をいい、4週間(28日)を周期として肌は生まれて消失していきます。この周期のことをコスメメーカーのサイトでは、ターンオーバーと書かれています。ターンオーバーが狂ったり、新しく作られた皮膚が上に押し上げられても、古い皮膚が残っていたりするために、肌トラブルの原因となります。
 年齢を重ねるごとに落ちていく新陳代謝は、血行を良くすることが一番で、入浴や適度な運動、バランスのとれた食事が大切になっています。
 基礎代謝は、人間が生きていくために必要なエネルギーそのものを言っています。よくアラフォーの女性が、20代の頃と食べる量も運動量も変わらないのに、太ってきたとか、ダイエットが20代の頃よりうまくいかないといった話をされますが、基礎代謝量が下がっているために、消費されるカロリーが少なくなり痩せにくくなっているのです。
 基礎代謝が上がると、運動をしていないときでも消費エネルギー量が、増えるので太りにくい体になります。逆に、基礎代謝が低いと太りやすい体であるといえます。
 基礎代謝低下の原因は、「筋肉の衰え」と「心肺機能の低下」にあるようです。つまり、筋肉量を増せば基礎代謝低下を避けることができます。
 運動と有酸素運動で心臓や肺などを鍛えるとよいとされています。
 水分代謝は、水をのんで排出するエネルギーをいいます。
 水分代謝の低下は、あまり年齢と関係づけられてはいません。ただ、冷えが水分代謝と関係していて、水分代謝の低下は、冷えによるものが大きいのです。
 体が冷えると体内の臓器の機能が低下します。
 なかでも腎臓の機能が低下すれば排尿量が減少し、大腸機能が低下すれば便秘になります。腎臓や大腸の機能低下は、いずれも体内に水分が溜まるものです。体内に水分が溜まることで、細胞の働きが悪くなり、体の機能が低下し、冷えを起こすという悪循環になります。
 体が冷えることによって、水分代謝が低下し、むくみを起こします。最近よく言われている、セルライトですね。
 冷えを改善するには、血行をよくすることです。
 では、冷えは年齢を重ねるごとに低下するものでしょうか?
 この2つに相関関係は、ありませんが、年齢を重ねることで、血行を改善してくれるビタミンEが不足してきてしまいます。血行が低下するということは、冷えに繋がります。冷えると水分代謝の機能が低下します。
 つまり、年齢と冷え性に関係あるのかもしれませんね。
 よく汗をかくと、肌の代謝が高まり痩せるのではと聞きますが、水分代謝が活発だからといってカロリーを消費するわけでなありません。また、水をたくさん飲むと肌がきれいになると言われていますが、体がむくむだけで肌とは関係は、あまりなさそうです。
 
 糖質代謝は、あまり美容やダイエットとの関係を論じられていませんし、最近よく言われている糖化ともかかわっていそうですが、まだはっきりはしていないようです。
 年齢と代謝との関係をよく理解して、綺麗に年をとっていきたいものですね。

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