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 天然保湿因子(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター=NMF)とは、角質層の中にある保湿成分です。セラミドは角質細胞間脂質なので、細胞の中でなく、細胞と細胞の間にあります。このNMFは、吸湿性がきわめて高く、一度とらえた水分を離さず角質層の中に閉じ込めておく役目を果たしています。
 天然保湿因子(NMF)の主な構成成分は、アミノ酸類(約40%)、乳酸、尿素、クエン酸塩などで、いずれも水分をかかえこむ力があり、肌の乾燥から守っています。このNMFの働きが不足した角質層は、硬くなり、水分を十分に蓄える事ができなくなります。
 しかし、空気が乾燥してくるとその効力は下がり、冬場の激しい乾燥から肌を守るには、やや力不足です。天然保湿因子(NMF)は、保湿力としては強いとはいえないものの、水溶性物質のため、肌なじみがよく、使用感がよいのが特徴です。

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